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吉野家の「焼き味豚丼十勝仕立て」大人気
登録日時:2011/12/09 15:38 [ 豚丼ニュース ]
- 2011年12月9日 十勝毎日新聞紙面より -

 牛丼チェーン大手の吉野家(東京、安部修仁社長)の新製品「焼き味豚丼十勝仕立て」が全国1053店舗で一斉発売された8日、豚丼発祥の地・帯広でも大勢の客が訪れた。発売に伴い帯広市のホームページへのアクセスが急増しており、帯広・十勝を全国に発信した形になっている。地元関係者の間では、観光などへの好影響を期待する声が出る半面、大手の“帯広十勝のソウルフード”への進出に、地元零細店へのマイナス面への心配も出ている。

 吉野家38号線帯広店(佐藤雄大店長)では、8日午前10時の発売開始から混雑し、昼時には弁当注文で列ができた。これまでの豚丼の注文は全体の1割程度だったが、この日は「注文の70%が豚丼。予測以上に出た」と佐藤店長は語る。

 道内、全国の反応もよかったようだ。吉野家ホールディングスは「特に北海道では牛丼とほぼ肩を並べるか追い越すくらいのシェアを取ったと思う。好調なスタートだ。十勝の店では牛丼を追い越すくらいになってほしい」(広報)と話す。

 また、食べた客からは「おいしい」「(並み盛り380円)値段を考えれば納得できる」と前向きな評価がある一方、「たれはうまいが、肉はちょっと」(60代男性)と辛口反応もあった。

 吉野家ホールディングスでは、「焼き味豚丼十勝仕立て」を牛丼、牛鍋丼とともに3本柱の1つと位置づけ、売り上げシェア20%、来店者5%増を見込んでいる。

 帯広市ホームページにも「変化」が起きた。東京で記者発表が行われた7日、市のHPアクセス数は1万7326件と、日平均と比べて5000件ほど増えた。トップページへのアクセス数も6078件と通常の倍近かった。8日も1万6102件のアクセスがあった。「市長室へようこそ」「フードバレーとかち」コーナーへのアクセスも2~3倍に増えた。

 市広報広聴課は「豚丼をきっかけに、帯広市に興味を持ってくれたのだと思う。狙いの1つであり、大変うれしい」(槇勝行課長)と歓迎する。

 地元観光関係者も「全国の店先に十勝がPRされ、露出される。本場の豚丼を食べにいってみようという気持ちになってくれるのでは、という期待感はある」と十勝へのプラス効果を期待する。

 ただ、地元豚丼店の反応は冷静だ。道東道の開通で若者を中心に来店が3割ほど増えているという、元祖豚丼の店「ぱんちょう」では「米や肉など素材が全く違うし、影響はない。今まで通りまじめに一生懸命やっていくだけ」(創業者の長女・阿部幸子さん)と特に意識はしていない様子だ。また地元経済関係者からは、豚丼をメニューに出している中小の地元店が大手との価格競争に巻き込まれないかを懸念する声も出ている。もろ手を挙げて歓迎ムードとはいかない一面もある。(植木康則)

小高い丘のレストラン カウベルハウス

カレーハウス アパッチ

ファミリーレストラン はやかわ

食堂 このみ

元祖 豚丼のぱんちょう

味の末広

「道の駅」ピア21しほろ

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