3店複合店舗オープン 「びさん」「掛村」「ななつぽし」

登録日時:2021/11/16 13:42 [ 豚丼ニュース ]

-2021年11月16日十勝毎日新聞紙面より-

 帯広市内で複数の飲食店を運営するビゴラス(掛村真二社長)は「旬菜広間びさん」(帯広市西5南19)をリニューアルし、「十勝無人直売所ななつぽし」「十勝Chinese掛村」との3店複合店をオープンした。道内でも珍しい冷凍加工品の直売所を開設し、店の味を家庭の食卓に届けるとともに、コロナ禍で広まる「シェアキッチン」という新たな営業スタイルに乗り出した。

 新たに開設した「ななつぽし」では、自社や地元飲食店の冷凍加工品を中心に、一律1000円で販売。24時間365日無人営業で、冷凍庫の中から商品を取り出し、料金箱に現金で支払う仕組み。びさんのギョーザや豚丼の具材、美珍樓のシューマイ、十勝ラクレットモールウォッシュなどを扱っている。

 ビゴラスは、リニューアルに合わせて冷凍製造業を開始。市内の焼き肉店や居酒屋などと商品開発を進めており、順次発売する。

 コロナ禍で外食需要が落ち込む中、複数の飲食店が同じ店舗を共同利用することで、低コストで運営できる利点があるシェアキッチンが市内でも広がると見込み、同社の2店で先駆的に開始。市内中心部で営業してきた掛村を移転させ、昼は掛村、夜はびさんが営業する。今後、居酒屋の店舗を借りて、ランチ専門店をオープンさせる構想もある。

 掛村では8種類の中華ワンプレートランチ(1430円~)などを用意。びさんでは、びっくりザンギ(825円)や豚丼ボール(770円)などの看板メニューを提供している。個室と小上がりの全44席。

 掛村社長は「無人直売は、これまで十勝の人に支えられてきた会社として、客を信用しているからこそできる店舗。まちなかを衰退させてはいけないという思いで、地元飲食店のアイテムを製造販売することで力になっていきたい」と話している。

 営業は掛村は午前11時~午後3時、びさんは午後5時~翌午前0時。商品の製造・販売、複合店についての問い合わせは(0155・67・0900)へ。(大海雪乃)

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